予定時刻を15分ほど過ぎた頃、注意事項を伝えるアナウンスが流れる。
会場の照明が落とされると、ステージにはスライドが映し出される。
写真は現在から過去へと続いてゆく。
そして20年前のデビューの写真が映し出されるとスクリーンは落とされ、大きな20THと書かれたフラッグが姿を現した。
メンバーが出てくると会場は暖かい声援に包まれる。
あちこちから「おめでとう」の声が飛ぶ。
1曲目は、もちろんデビュー曲の「
エブリデイ」だ。
10月10日。
この日はジッタリン・ジンのデビュー20周年の記念日だ。
その記念すべき日に、20周年記念ライブが行われた。
場所は大阪、心斎橋ビックキャット。
1000人近く入れる大きなライブハウスは、歴代のツアーTシャツに身を包んだファンで溢れた。
僕も1月のライブで購入したTシャツに、開演前に購入したリストバンド、20周年記念タオルで準備万端だ。
間髪おかずに「
SINKY-YORK」、「
なによ」、そして早くも「
プレゼント」!
なるほど、デビュー曲から順番にやっていくのか。さすが20周年スペシャル。セットリストもスペシャルだ。
続いて初期の曲でちょっと渋めの選曲、「
プリティーダーリン」、「引越し」、「
バイバイハニー」。
デビュー当時の忙しすぎる東京での生活。そして奈良に帰ろうと決めた頃に作った曲、「
帰っておいで」。
コロムビアをやめたのか切られたのかは知らないが、その後移籍した東芝から唯一出したアルバム「Moonlit Lane」から「お月さん」を。
多分東芝から路線変更を迫られたんだろうと想像する、ちょっとジッタらしくない渋めのアルバム。
でも現在廃盤。春ちゃん、「東芝に売るように言っといて」とMCで。
今聴くと味のあるいいアルバムなのでぜひ再発を!!
さてここからはインディーズ時代に突入。「
恋は突然」。
ここからジッタリン・ジンの夜明けが始まったと。いつもは盛り上がるライブ終盤に演奏される「黄金の夜明け」。
歴史に忠実に行くとこのライブ中盤。でもめちゃめちゃ盛り上がった!
歴史に忠実に行くあまり、春ちゃんは1曲ごとにギターとアコーディオンを持ち替える。
ギターに持ち替えハーモニカもばっちり決まって「
やけっぱちのドンチャラミー」。
アコーディオンで、これも終盤の盛り上がり大会の定番「
自転車」が早くも。
またまたギターで出だしばっちり決めてくれました「
青いカナリア」。
そして「WANG DANG DOODLE」より「
コスモス」、「晴れ」。この2曲大好きで、ライブで聴けて感動。
最新(と言っても6年前?)アルバム「カランバ!」から「指輪」。
そろそろライブも終わりが近づいてきた。ファンクラブ限定シングルから「こいのぼり」、「
恋のルアー」。
「最後の曲です」に「えー!」の声。
「でもだいたいわかってたやろ?」
こんなやりとりの後、まだCDにはなってないけど最近のライブでは定番になっている曲。
「一番新しい歌です」。
そう、歴史をたどっていくと一番新しい歌が最後に歌われるのだ。「ラベンダー」。
僕は1月のライブでしか聴いたことはないけど、名曲だ。早くアルバム出してくれないかなぁ。
アンコールで登場した春ちゃんは、ファンクラブから送られたというキティーちゃんのバルーンを持って。
「マイペースすぎてなかなかアルバムも作れへんけど、新しい曲も何曲かできました。」
これもまだCDになっていない「夢の記憶」、1月のライブで初披露された「蛇の目傘」。
最後まで歴史にこだわった選曲だった。
2度目のアンコール。
ファンのみんなが書いた寄せ書きが手渡される。ちょっと読んで感極まる春ちゃん。
そして普段ほとんど喋らないメンバーから一言ずつ。
入江ちゃん。緊張でカミカミながら
「メンバーとドラムに囲まれて演奏してるときが一番幸せです。」
サポートメンバーのハヤト
「ホントは僕も一ファンとしておめでとうって言う立場なのにこんな素晴らしいステージに立たせてもらって、春川さん、ジンタさん、入江さん、ありがとうございます!」
好青年だ。
最後はリーダー、ジンタさん。
「ジッタリン・ジンが大好きなので、一日でも長く続けていきたいです。」
大きな拍手の中、最後に「
夏祭り」。入江ちゃんのドラムは日本一だと再確認。
最後に全員で記念撮影して素晴らしいライブは終了した。
20年を振り返るライブに感動したのだが、感動はまだ終わらなかった。
「みんなにプレゼントがあるから、忘れんともらって帰ってな」
全員に、「寿」と書かれた白い封筒が配られた。
ホテルのロビーで開けてみた。
てっきり、ステッカーや写真だと思っていた。
出てきたのは・・・



いやーほんと、感動した。
ジッタリン・ジンは素晴らしい。
この「ラベンダー」、ほんと名曲なのでぜひライブに来て聴いてみて。
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